アトミック・ベティについて思うこと その2
アトミック・ベティを見ているとサムライ・ジャックを連想するという意見を聞いたことがあるのですが、私が連想したものはちょっと違っていて、初めて見たときは「キム・ポッシブルに似てるなあ」と思い、しばらく見ているうちに「というより、これはCardcaptorsみたいだ」と思い、さらにしばらく見ているうちに「ひょっとして、リロ&スティッチか?」と思いました。
というわけで、今回のネタはアトミック・ベティとCardcaptorsについて
Cardcaptorsとは、アニメカードキャプターさくらの英語版…というよりはカナダのNelvana*1が「さくら」を元にして作った別の作品という気がしてならないです。まあ、そこが面白いんだけど。
Atomic Bettyを製作しているのはAtomic Cartoonsという会社だけど、この会社もカナダの会社ですね(Nelvanaほど歴史のある会社じゃないけど)。
カードキャプターさくらは全70話ですが、それを編集しまくってCardcaptorsは全39話になっています。省略された話があるのはもちろんですが、オリジナルで2話分の話を編集して1話にすることもよくやっていて、しかも話の順番が複雑に入れ替わっています。わかりやすい例を挙げると
「Cardcaptorsの第1話」=「カードキャプターさくらの第8話」
「Cardcaptorsの第21話」=「カードキャプターさくらの第1話&41話」
それにしても2話分の話を編集して1話にするなんて、さぞかし話の展開がスピーディーで、カートゥーン慣れしているアメリカの視聴者にはウケがよかったんでしょうね(本当か?)。ただし、カナダやオーストラリアで放送されていたCardcaptorsはオリジナルと同じ順序の全70話だそうです。
次は主人公の比較。カードキャプターさくらの主人公は木之本 桜、Cardcaptorsの主人公はサクラ・アヴァロン(Sakura Avalon)。木之本 桜は小学4〜5年生という設定なのでベティより少し若いですね。
サクラは結構強気な女の子です。どのくらい強気かと言うと
- 「Cardcaptorsの第10話」=「カードキャプターさくらの第31話」
サクラは巨大化してドラゴンと戦うために、進んでビッグのカードを使った。(木之本 桜は巨大化した姿を見られるのをいやがっていた。)
- 「Cardcaptorsの第2話」=「カードキャプターさくらの第12話」
リ・ショーロン(Li Showron)が笛の練習をしながら歩いてくるのを見て「歩きながら同時に笛も吹けるなんて、ご立派ね。」などと皮肉を言った。
- 「Cardcaptorsの第4話」=「カードキャプターさくらの第13話」
実の兄に“Too bad, your brain's all gone to mush” (かわいそうに、脳みそドロドロになってんじゃないの。)と、ものすごい皮肉を言った。
もはや「ほえ〜」や「はにゃ〜ん」とは無縁の世界です。ベティの場合は、悪役&ペネロピーが相手なら、このくらいの皮肉は言いそうですね。
あ、あとベティがスケボーに乗って図書館の本を返しに行く話*2を見たときに、サクラが登校するときにローラーブレードをよく使っていることを思い出したりしました(まあ、これは木之本 桜もそうなんだけど)。
最後に主人公のパートナーの比較。木之本 桜のパートナーはケルベロス(通称ケロちゃん)、サクラ・アヴァロンのパートナーはKeroberos(Cerberusではない、通称Kero)という名前です。
ケロちゃんとKeroの共通点は
- 2人いるクロウカードの守護者の1人で封印の獣、選定者。
- 好きなものはビデオゲームと食べ物。
- 正体を隠すためにしょっちゅう、ぬいぐるみのふりをしている。
そして、異なる点は
ベティのパートナーはスパーキーとX-5だけど、Keroとスパーキーは似ていると思います。まず食べ物が好きなところ。そして、「ぬいぐるみ」であるところ*3。
まあそういうわけで、私はアトミック・ベティを見るたびに、こう思うことがあるんです。
Nelvanaさんはこういうアニメを作るつもりでCardcaptorsを作ったんだろうなあ
と…。
(この記事を書くのに参考にしたページ)
カードキャプターさくら - Wikipedia
とっとこハム太郎 - Wikipedia
Nelvana - Wikipedia
Atomic Cartoons - Wikipedia
Cardcaptor Sakura - Wikipedia
Donkey Kong Country (TV series) - Wikipedia
Atomic Betty - Wikipedia
http://sakurabme.com/jp/whatsbme.htm